自制心について
http://www.aoky.net/articles/dan_ariely/self_control.htm
「エデンでの永遠の命と引き替えにリンゴを取るなんて正気の沙汰か?」と思いますよね。まったく馬鹿げたトレードオフです。
(中略)
「このメールは今どれほど重要か?」と考えて「よし、やろう」と決断するわけではありません。受信して振動している携帯に答えたい衝動に押されて、結果としてまずいことをするわけです。
(中略)
未来ではみんな素晴らしい人間になっているからです!(笑) 忍耐強く、先延ばしせず、きちんと薬を飲み、運動をし、食べ過ぎず・・・問題は私たちがそのような未来を生きることは決してないということです。私たちは常に現在を生き、そして現在における私たちはそんなに理想的な人間ではないのです。これは私たちが現在と未来をどう扱うかという問題です。
正論
- 自制心の問題に対する一般的な解決法の1つは報酬の代替だと思います。人が正しい行為を間違った理由でする状況を作るということです。
トヨタ・プリウスの成功の秘密は、私の非科学的な観察によれば、プリウスを運転している人たちが他の人より笑顔だということにあります。(笑) それもそのはずです。彼らは運転しながら「ああ、自分はなんて素晴らしい人間なんだろう!」と思っているのです。(笑) それだけじゃありません。他の人たちも自分を見て素晴らしい人間だと分かるのです。
- もう1つの解決法は「自制契約」と呼ばれるものです。
オデュッセウスは、セイレーンに出会うと誘惑されると知っていたので、自分の体をマストに縛り付けさせ、他の船員たちはロウの耳栓を付けさせて誘惑されないようにしました。この状況は何でしょう? 報酬の代替ではありません。誘惑されることが分かっている状況で誘惑されないよう仕掛けをするということです。
めも
- 最初は紫のボタンだけ出し、ネズミはそれを押します。1秒後に赤いボタンが現れます。赤いボタンでは何も出てきません。何もいいことに関連していなければ、ネズミやハトはボタンが格別好きなわけではありません。(笑) しかしこの赤いボタンは緑のボタンへの抑止として機能するのです。
わかりにくいが、チョコレートの代わりに水を飲むといった代償行動か?