間違いだらけの備忘録

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キリスト教は人間しか重視しない

三体I
ISBN:9784152098702
読了

「思想が実験を導くべきか、それとも実験が思想を導くべきか?」
(中略)
真実は実験によって見出されるという原理を否定し、マルクス主義思想がどのようにして自然界を理解するかという原則に反している」
(中略)
ならば、自分がノーマルだと思っている行為や、正義だと思っている仕組みの中にも、邪悪なものが存在するのだろうか? さらなる熟慮の末に至ったひとつの推論は、ぞっとするような深い恐怖の底に彼女を突き落とした。もしかすると、人類と悪との関係は、大海原とその上に浮かぶ氷山の関係かもしれない。海も氷山も、同じ物質でできている。氷山が海とべつのものに見えるのは、違うかたちをしているからにすぎない。
(中略)
つまり、人類のすべての行為は悪であり、悪こそが人類の本質であって、悪だと気づく部分が人によって違うだけなのではないか。人類がみずから道徳に目覚めることなどありえない。自分で自分の髪の毛をひっぱって地面から浮かぶことができないのと同じことだ。もし人類が道徳に目覚めるとしたら、それは、人類以外の力を借りる必要がある。

人類以外の力としての実験結果

キリスト教は人間しか重視しないからね。すべての種をノアの箱舟に乗せはしたが、人間以外の生きものに、人類と同等の地位を与えようとはしなかった。でも、仏教はすべての生命を救おうとする。それでぼくは東洋に来たんだが……いまにして思えば、どこでも同じだったのかもしれない

いとあはれ

参考
https://anond.hatelabo.jp/20190720000812

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