間違いだらけの備忘録

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ゾンビ襲来: 国際政治理論で、その日に備える

ISBN:9784560082492
本文読了

  • 小説では中国は、国内のゾンビ問題を隠蔽するために台湾に侵攻してしまう。
  • EUはイギリスの牛肉を完全に禁止し、日本と韓国は米国産牛肉に対して同様の禁止措置をとることになるだろう
  • ゾンビ・アウトブレイクに対する初期段階でのネオコンの対応が、いつもの癖でイラク侵攻へと成ってしまうことが懸念される。

素敵〜

  • 政府機関は最初は制約を受けることなく行動出来るが、(順序変更)政治や標準作業手続き、根深く偏った思考法などは(中略)失敗してしまうまでは、支配的で有り続けるのである。
  • 初期の政策的誤りによってゾンビ問題が持続するようならゾンビ化した者の親族からの抵抗や(中略)困難さから立法府は緩慢にしか発言をしなくなり、(中略)大衆は軍事作戦に対して反抗的になっていくだろう。
  • 官僚制が(中略)新たな緊急事態に適応する頃には、官僚制は自らのパフォーマンスを阻害する政治的な障害に直面することになるだろう。

素敵過ぎる。
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20130216/1361023992

人間じゃないし遠慮なく蹂躙しろという立場、生死を問わずそこにいるという事実を重視する立場等々。そしてその分析が逆に、それぞれの理論の特徴やゆがみをも浮き彫りにしてくれるという余録もある。
(中略)
各種枠組みをゾンビならぬ人間に適用してみるのも(略)一興。

流石。

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