http://rapas.doshisha-u.jp/en/list_papers/get_dls.php?fid=64
サイエンスは人がまだ知らないようなことを発見する。従ってサイエンティストの目、意識は(研究対象とともに)サイエンティスト仲間に向かう。彼は何をやっているか。どんなことを発見したか。どこまで研究を進めているか。研究仲間より先に新発見に到達しなければならないからである。
また、サイエンスは哲学から分かれてきた。対象の本質・真実に至ろうとする。そこにサイエンスのミッションがある。
ところが、エンジニアリングの方はどうか。既にある知識を組み合わせて、ニーズにあったものを作る。エンジニアを建築家で考えるとわかりやすい。建築を発注するオーナーの要望(ニーズ)にこたえて、土地の形状やまわりの環境も勘案しながら、建材や工法、建築技術、設計方法など既にある様々な知識を駆使して、それを具体化し作っていく。従って仕事をする時の顔の向きがサイエンティストとは違っている。
エンジニアは本来的にはお客さん(建築家の例でいうと発注主)の顔を見ていないといけない。
正論
「世の中のニーズに合わせるんですが、自分の身の丈にあったものをやるのが大事です。身の丈にあったものの中で、ニーズにあったものを探すといってもいい。身の丈、自分の制御できる範囲のものをやる。
「だめな人というのは自分の身の丈がわかっていない。アリンコ(蟻の子)がタンカーを運転するといっても無理です。」
(中略)
「皆がやってなかったことを見つけてやるわけですが、一つやったら関連したところで足りないところをやる。一つやって売れたとしても、売れたんだからそれでよしで済ませず、何故売れたか考える。もっと売れないかと欲張ってみる。10売れたけど、ほんとは100売れたんじゃないか、と考えていく。そうすると深堀できます。周辺でいろいろ見つかってきます。」
めも