間違いだらけの備忘録

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本の修理と保存

http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/hon_kataru/katudou/021.html

温度・湿度:
・温度・湿度は、絶対値の如何よりも、変動することが、より有害。

「木材は、温湿度の変化を和らげる働きをもち、書庫環境の維持にとって好ましいものである。ただ、木材がよいといってどんな木材でもよいというわけにはいかない。ヤニのある松材や揮発性の物質を発散する桧材はよくない。桐がいちばんよいようであるが、単価問題から杉やスプルース(北米産のマツ科)などが使われているようである。いずれにしてもよく乾燥した材木を使わなくてはならない。」

『記録史料の保存と修復』[014.6-Ki54], p.214-215:
「保存する対象となった史料のなかに、日常的に用いている文具用品によって、劣化・損傷の症状が見られるものが多くあります。... 粘着剤の付いたテープであるセロハンテープや輪ゴムによる接着した紙の変色や変質、金属製品(ステープラーの針、クリップ、留め金、綴の鳩目、ピン)の錆と錆による周辺部分の腐食の拡がりです。綴紐は、色つけの染料が紙に滲み移っていることがあります。粘着剤付きアルバムは、台紙に貼りついたまま剥がせなくなっているものがあります。
文書の現用段階では、消耗品感覚がありますから、紙が破れてしまった場合、簡便に補強するためにセロハンテープがよく用いられます。ちょっと書類をまとめて整理したい時、クリップやステープラーは、コヨリ綴に比べて簡便であり、しっかりと固定するには有効です。流行の貼って剥がせる付箋は、粘着剤が残らないとされているので重宝されています。
しかしながら、テープの粘着剤は、年月とともに液状化して周辺部分をベトベトにしたり、固まってテープが剥離して紙を茶変色させて脆くしています。
図書館の本の装備に用いられる粘着剤付フィルムや熱圧着で薄紙を貼る用品についても、粘着剤の保存性についての不安が指摘されています。剥がせる付箋は、紙表面への接着剤の残留が危惧されます。金属製品は、錆の付着ばかりでなく、酸化によって、紙を裂いてしまうことさえあります。... 。」

ほほー

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