http://www.dj.st44.arena.ne.jp/xwin2/mainhtml/xwinii/startm200603.html
L2キャッシュメモリの容量である。
おそらく、Meromは2MB、Conroeは2MB及び4MBを想定してのものだと考えるが、これがどちらも4MBになったのはどうしてだろうか。考えられるのは、次の二点である。
- Mobile用とデスクトップ用と2種類のダイを用意するのは、製造コスト上好ましくない
- Yonahとの性能比較で、同じ2MBだとあまり性能差をアピールできなかった
Merom系によるプロセッサコアの再統一の弊害が出てくるのではないか、という危惧である。Yonahでさえ、未だ超低電圧版を出すことはできず、低電圧版も通常電圧版のサブセットのような中途半端なものでしかない。
Meromは、ある意味、同じコアを持つConroeの低電圧・低クロック版といえるだろう。サーバ向けのWoodcrestまで含めて考えれば、高電圧・高クロック版のWoodcrest(TDP 80W程度)、標準電圧・標準クロック版のConroe(TDP 60W程度)、低電圧・低クロック版のMerom(TDP 30W程度)というわけである。
おおよそ7年ほど前のCoppermine登場の頃をどうしても思い出してしまう。あの頃と今とでは、時代も状況も大きく異なるが、一つの汎用マイクロアーキテクチャですべてのジャンルをカバーできるという政策によって、どこかに歪みが生ずるのは確実である。それがどこに出てくるかといえば…。最もデリケートなところに出てくるのは、人の体などと同じであり、それはMobileプロセッサだとなるのである。
なかなか興味深い。
まあ、当然
- 64-bit(EM64T)対応
- Macro Fusion
- SSE関連命令を128-bit単位で直接実行できる
- 他
という違いはあるが。