アコファイド
アコファイド(アコチアミド)の作用機序:機能性ディスペプシア治療薬
アコファイド(一般名:アコチアミド)の効能効果・用法用量
機能性ディスペプシアによる症状を改善させるアコファイドですが、薬を使用するときは1回100mgを1日3回服用します。このときは食前に薬を飲みます。
なぜ、食後ではなく食前なのかというと、食後ではアコファイドの吸収が落ちるからです。アコファイドは食事による影響を受けやすい薬なのです。
食後にアコファイドを服用した場合、食前での服用に比べて、食後での最高血中濃度(薬物濃度が最高値に達したときの濃度)は4割ほど減ります。また、薬の総利用量(AUC)は2割ほど減少します。
食前は何分前になるのかというと、食事の30分前です。ただ、常に30分前のタイミングを見計らって服用するのは現実的に難しいですし、中には簡単に朝食を済ませる人もいます。その場合、厳密に「食事の30分前」に服用する必要はありませんし、空腹時(食間)に飲んでも問題ありません。
また、薬を飲み忘れて既に食事をとってしまった場合、食後に飲むことになってしまっても大丈夫です。
ちなみに、胃炎や胃がんなどのある人にアコファイドを使用すると適応外になります。器質的な疾患(炎症などの所見)のない病気が機能性ディスペプシアだからです。ただ、地域によってはレセプトなどで通ることがあります。
ブスコパンは抗コリン作用により、アセチルコリンの働きを阻害します。一方でアコファイドは胃腸に作用してアセチルコリンの働きを強めます。お互いに反対の作用をするため、薬の効果が減弱してしまいます。
(中略)
・アセチルコリンの働きを強める薬との併用その一方でアコファイドと同じようにアセチルコリンの働きを増強させる薬も存在します。
例えば、胃に作用することでアセチルコリン量を増やし、胃炎や逆流性食道炎、腹部膨満感などを改善する薬としてガスモチン(一般名:モサプリド)、ガナトン(一般名:イトプリド)があります。これらの薬と併用すると、下痢などの副作用が表れやすくなります。
(中略)
なお、抗コリン作用に関わらない薬とは飲み合わせが設定されていません。そのため、例えば解熱鎮痛剤(頭痛薬)として活用されるロキソニン(一般名:ロキソプロフェン)やバファリン配合錠などとの併用は問題ありません。
アルコール(お酒)については、当然ながら推奨されません。ただ、併用してはいけないという規定もないため、一般的にはお酒と一緒に飲んでも大きな影響はないと考えられています。ただ、前述の通り食前での服用のため、アルコールを飲む前に薬を飲む必要があります。
めも
https://www.pharmarise.com/paper/list/201308.pdf
食後の胃もたれ感
食事をすると、すぐに食べ物で
胃が一杯になるように感じ
みぞおちの痛み
みぞおちの焼ける感じ