http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/xen05/xen05c.html
最近のネットワークカードにはTCP Offload Engineが備わっているものがあります。これはTSO(TCP Segment Offloading)というセグメンテーション処理をCPUではなくネットワークカードに委任することによってネットワークの性能を向上させたり、CPUをセグメンテーション処理から解放してCPU負荷を下げる機能を提供します。
ただし、今回のように帯域幅制御を行う場合、キューイングの実装(パケットスケジューラ)がこのTSOに対応していない可能性があります。キューイングの実装には今回ご紹介したHTB以外にもCBQやTBFなどさまざまな種類があります。残念ながら、今回取り上げたHTBについては、TSOに対応しているのかどうかを確認するには至りませんでした。
よって念のため、ゲストOSでこのTSOを無効にしておきます。具体的には、ゲストOS上で以下のようにコマンドを実行します。
# ethtool -K eth0 tso off
めも