間違いだらけの備忘録

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L4スイッチ(ロードバランサ)でDSR(Direct Server Return)構成

http://nosa.cocolog-nifty.com/sanonosa/2004/11/l4dsr.html

【DSR構成のメリット】
①L4スイッチがネットワークトポロジーから独立することによりネットワーク構成が比較的自由になる
②リクエスト量に対するL4スイッチのキャパシティが増える

通常WEBサーバではin-boundとout-boundのトラフィックに圧倒的な差があります。通常WEBサーバは数バイトのリクエストに対して数10〜数100kバイトのレスポンスを返すからです。一般的な構成の場合L4スイッチが上りも下りもトラフィックを処理します。例えばin-boundが20Mbpsでout-boundが120Mbpsだとしましょう。L4スイッチが100MのFastEtherポートを持っていた場合、in-bound側はまだ80Mbpsも余裕があるのに、out-bound側の20Mbpsの不足のためポートをギガビット化しなければなりません。

③ポート数が1ポートで良い

【DSR構成のデメリット】
①DSR構成時の内部の動きが理解しにくい
②上位L3スイッチにサーバのMACアドレスが残ってしまうことがある

対策はL3スイッチのMACテーブルにL4スイッチのMACアドレスをstaticに書く

③全WEBサーバにloopback設定をする必要がある

パケットの流れを見てみましょう。一般的な構成では行きのパケットがL4スイッチを流れサーバに到達し、帰りのパケットもL4スイッチを流れていきます。それに対してDSR構成では行きのパケットはL4スイッチを通りますが、帰りのパケットはサーバから直接スイッチを通っていきます。

DSRの詳しい設定方法はL4スイッチのベンダーさんに譲るとして、1つ注意としてはサーバのNICにVIPをIPアドレスとしたloopbackを必ず設定してください。
(netmask、network、broadcastの設定値も注意です)

ほほー


用語:L4スイッチ
以下、スイッチべースを前提に記します。スイッチベースのロードバランサーは通称L4スイッチと呼んでいるのでここでもそう呼ばせてもらいます。

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