eneloop-Rリフレッシュの効果検証と、リフレッシュ必要性の検討
http://www.gakitama.com/juudev/refresh.htm
定量的に書けるものも含めまとめると、
○1.0V維持容量は、
一回目のリフレッシュで、1782mAhから1827mAhと若干(45mAh)回復。
それ以降は、まったく回復しない。(というか、1回目のリフレッシュで完全に回復)
○1.2V維持容量については
リフレッシュしていない状況では1250mAh、
一回リフレッシュすると、1500mAhで、大きく回復。
それ以降は若干しか回復しない。
○維持電圧については、
1回のリフレッシュでほぼ回復。
それ以降は若干しか回復しない。
(中略)
1.半年間、リフレッシュをしていないeneloopは、不活性化が起きている。
ただし、その不活性化の程度は、たいしたことはない。
#たいしたことない、というのは、若干主観が入ってますので、その程度はグラフを見てください。
#あえて言うと、放電終止電圧が通常の機器を使ってる場合は、問題ない程度。
#もっと、一歩進めていうと、不活性化が問題になる使い方をしている人も、まったく問題ない程度。
2.半年間、リフレッシュしていない程度では、1回のリフレッシュで、ほぼ、回復する。
(中略)
パナソニックの技術資料によると、電池の放電深度を浅くすると、電池のサイクル寿命は、飛躍的に伸びる、となっています。
つまり、この資料のこの部分だけを盲目的に信じれば、リフレッシュなんてしないほうがいい、という結論になってしまいます。
逆に、1000回使用できる、ということですが
(順序変更)
実際問題、JIS−C8708では、50回に1回リフレッシュしてる
http://industrial.panasonic.com/www-data/pdf/ACG4000/ACG4000PJ2.pdf
ニッケル水
素電池は、放電深度(DOD: Depth of discharge)とサイクル
数の対数がほぼ反比例の関係になります。ニッケル水素電池の
寿命は、正極に使用されている導電剤が放電により還元される
ことによる正極利用率の低下と、負極で使用されている水素吸
蔵合金の腐食による電解液の消費が主要因となっています。サ
イクル的な用途で使用する場合、DODは100%つまり完全放電
状態まで使い切ることが一般的です。このとき正極は電気化学
容量が残っていないため、負極の電位に近づく事になります。
正極に用いられる導電剤は負極の電位に近づくと還元されてし
まい、導電剤としての機能が低下してしまいます。また、放電
時に電池容量がなくなるとき、つまり電池電圧が1V以下にな
るときに、負極の電位も一時的に正極の電位に影響されて上昇
し、負極の水素吸蔵合金が若干腐食する反応が起こります。ま
た、負極の水素吸蔵合金は充放電により水素の吸蔵放出反応を
行うときに結晶の膨張収縮が起こりますが、そのストレスによ
り、合金が割れていく微粉化反応が起こりより腐食しやすくな
ります。
従って、これらの反応が起こりにくい、浅い充放電を繰り返した
場合、ニッケル水素電池のサイクル寿命は飛躍的に向上します。